こんにちは。『やってみよう』です。
会社の営業利益や経常利益だけを見て、株を買っていたりしませんか。もちろん利益は重要です。でも利益だけ見て株を買うと、長期目線では大抵の場合、損します。最悪、黒字倒産ということもあり得ます。
そんな最悪な場面に出くわさないよう、今のうちに株選定の基本をマスターしましょう。株の選び方とそのコツを初心者でもわかるようにお教えします。
株投資の前に知っておくべき原理原則
会社は損益計算書(P/L)上で利益(黒字)が出ていても、営業キャッシュフロー(本業で儲けた現金)がマイナスであれば、遅かれ早かれ倒産します。
商品仕入れで発生した返済、借入金返済のため、企業は月商の2~3カ月分の現金を手元に準備しておかなければなりません。もし、手元に現金が無く、借金の返済ができなくなると、いくら黒字でも手元に現金が無く、借金返済できないため倒産することになります。
これが、資本主義社会の原理原則の一つです。しっかりと体に染み込ませて今後の株運用に活用していきましょう。
コツ① 株投資は経常利益ではなくCFキャッシュフローで判断
営業利益、経常利益が右肩上がりだからこの会社の株は持っていても問題ないだろう。このように判断する投資家も多いかと思います。事実、利益が出ているかどうかは株投資判断の重要な指標です。ただ、利益だけで株投資を判断するのは危険です。
株投資の際には、営業利益や経常利益が出ていることに加えて、営業キャッシュフローがプラスであることを必ず確認しましょう。営業キャッシュフローがマイナスで、利益がプラスの企業は黒字倒産の危険性がありますですので、投資は控えるべきです。
さらには、営業キャッシュフローの金額以内で、投資キャッシュフローがマイナス、財務キャッシュフローがマイナスとなっている状況が理想系となります。これは、本業で儲けたお金で投資も行っているし、借金も返済しているという意味になります。
コツ② 過剰在庫を見破る
過剰在庫があるかどうかは、各企業が公開している貸借対照表(B/L)で確認できます。数年分の貸借対照表(B/L)で棚卸資産が右肩上がり、損益計算書(P/L)上で利益が出ているときは、過剰在庫を現金化できていない可能性があります。黒字倒産の危険性がありますので要注意です。
各企業のB/L、P/Lはネットで簡単に入手できますので、株投資する前には必ず確認しましょう。
まとめ
以上、『株の選び方のコツ』についてお伝えしました。おさらいとしてまとめていますので、再度、原理原則と株投資のコツを理解し、株投資の判断の力をつけていきましょう。
【コツ①】
株投資する際は、その企業が黒字であること、営業キャッシュフローがプラスであること、投資キャッシュフローと財務キャッシュフローがマイナスであることを確認して投資するように意識しましょう。
【コツ②】
投資する企業に過剰在庫がないか確認しましょう。過剰在庫の有無は、各企業が公開している貸借対照表(B/L)で確認できます。貸借対照表(B/L)で棚卸資産が右肩上がり、損益計算書(P/L)で利益が出ているときは、黒字倒産の危険があります。