この記事では、モチベーションを向上・維持する方法、自分の人生を楽しくする方法、会社の組織力(部下の能力向上)を向上させる方法について記載しています。主に、以下の方を対象としています。
- 20代後半から40代のサラリーマン
- 仕事にモチベーションを見いだせないサラリーマン
- 60歳以降どうなっていたいか明確でないサラリーマン
- 夢が漠然としているサラリーマン
- そもそも夢なんかないサラリーマン
- その他、夢を明確にしたいと思っている方
- 人生が面白くない方
- 部下の能力向上を図りたいサラリーマン
やる気が出ない、モチベーションが上がらない、というような話を会社の同僚などからしばしば耳にします。私もやる気満々で情熱をもって仕事に取り組んでいるかと問われると、そうではありません。日々やらされ感があり、その場しのぎの業務スタイルを続けています。もちろん、私自身も人生が面白くありません。
その結果、部下の能力開発は疎かになり、私の担当するチームのパフォーマンスも向上し続けているとは言い難い状況になっています。
このような状況を打破するために、夢と目標がモチベーションに寄与することを、理論立ててお話しします。
モチベーションを上げるための結論
モチベーションを向上、維持させるための結論は以下の通りです。
自分の夢を持ち、夢から目標を設定し、残りの人生のキャリアプランを考えて行動すると、仕事にのみならず様々なことに対してモチベーションが向上・維持する。結果、自分の人生が面白くなり、会社では部下の能力開発にも今まで以上に目を向けるようになる。
夢を持つだけでモチベーションが向上するなんてと思いますが、事実、私の実体験では著しく向上しました。以降、詳しく説明します。
モチベーション向上にかかわる課題。賃金上昇では解決しない
自分の会社の社員のモチベーションが高ければ、やらされ感もなく『個人の成長』が促され、結果的に組織の人づくりに好影響を与えます。
しかしながら、モチベーションが上がらないという話を同僚等からしばしば耳にします。このことは、モチベーションが上がらない真因を掴めていない社員が自分の会社に多いということを裏付けているのではないかとおもいます。
賃金が上昇すればモチベーションも上がるとの意見はありますが、その効果は一時的であり維持はしません。モチベーション向上・維持には夢と目標が不可欠であり、この認識が社員に欠けています。
また、会社のみならず、夢と目標が大事という認識は、様々な人の人生にも大きく影響を与えます。これを知らない人が多いことが、根本的に問題なのです。
モチベーション向上にかかわる取り組み。
①モチベーション向上には夢が必要
モチベーション向上に絶対的に必要なのが夢と、その夢から設定される目標です。夢とは実現できるかわからないが持ち続けるものであり、目標は夢の一部として必ず実現するものです。そのため、夢がないと目標が不明瞭になり、目標が不明瞭だと個人のモチベーションは上がってこないのです。
目標に向かって日々行動し、生活習慣、仕事習慣を作り、それが夢の実現に繋がります。夢の実現、目標の達成、又はその過程がモチベーション向上に寄与することを知っておく必要がります。
②マンダラート活用による夢の目標化
夢から目標を考えるときはマンダラートというツールを推奨します。9マスの枠を準備し、その中心に夢を書きます。夢は何でも構いません。自分のやりたいことを思うがまま書けばよいです。自分がやりたいことを9マスに埋めてもよいです。
そして、周辺の8マスには夢の実現に必要な事象を書きます。これにより、漠然とした夢を目標に落とし込むことができます。実際に私の夢をマンダラートで目標に落とし込んだのが下図です。なお、個人の持つ夢は自由であり、必ずしも仕事に関係する必要はありません。
夢が全く思いつかない方は、9マスの中心に『夢』と記載し、周辺の8マスにやりたいことを何でもいいので書き出します。
私が掲げた8個の目標のうち『健康』、『家族』、『お金』、『仕事』については、さらにマンダラートを活用し、5年後になりたい姿(現時点の目標)として考えました。それを下図に示します。
③夢の目標化により見えてくるもの
夢から5年後のありたい姿を考え目標を設定した時、会社での残業を減らし、自己研鑽に充てる時間を作る必要性に気付きました。私の場合は簿記3級の資格取得に時間を当てるなどです。
そのためには、会社にいる時間を今以上に減らす必要があります。そうなると、自ずと業務改善、本当に必要な業務かの判断を行うようになります。自ら設定した目標を達成するために時間が必要となり、自ずと業務効率化に目を向けます。夢から生まれた目標によって、各個人はモチベーションが向上・維持された状態になるのです。
モチベーション向上・維持に加え、会社外では自己研鑽として個人の能力開発(私の場合は簿記3級取得)が行われます。その能力を会社で発揮することで、さらに業務効率化が進むことが期待されるわけです。
④部下にしてあげるべきこと
私は部下に、夢から目標を設定するよう促し、部下自ら取り組む能力開発を後押しするようにしています。部下を部下自身のために働くように仕向ける必要があるのです。私の会社では定期的に開催される『月報会』があります。この場を利用し、夢がモチベーションの向上に寄与する考え方を部下に浸透させていくのも有効です。
私はこの方法(マンダラートを活用した夢の設定)で、夢から生まれる目標を土台とした部下の能力開発に取り組み、組織の人づくりに貢献したいと考えるようになりました。結果、部下が育ち、業務効率が向上し、自分が早く帰れるわけです。
マンダラートを活用し、夢を設定した時、人生を仕事にささげるのは何とばからしいことかということに気づきました。
まとめ。仕事を辞める前に。
いかがだったでしょうか。モチベーションが上がらず、会社を辞めようと思っている方、転職を考えている方。一度、マンダラートを活用して、夢を書き出してみませんか。
夢から目標を設定足したとき、仕事だけに人生をささげることがバカらしくなってきます。
人生1度きりです。ぜひ、夢から目標を設定し、会社奴隷とならず、夢追い人生を謳歌してみましょう。